敏感肌の人は刺激が強いシャンプーに気をつけよう
お肌が敏感だと、なかなか自分に合う化粧品がみつからなくてたいへんですよね。CMで見る魅力的なアイテムも、下手に手を出すことができませんし。
でも、敏感肌の人が気をつけなければいけないのは、顔に塗るものだけではないのです。頭に使うシャンプーも刺激の少ないものを選ばなくては、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうということを、ご存知でしたか?
ダメージの蓄積に気をつけて
敏感肌の人は、頭皮も敏感です。今、特に症状が出ていないとしても、刺激の強いシャンプーを使い続けていくと、徐々に頭皮は弱ってきてしまいます。
洗うだけなら、すすぎもすることですし、あまり影響がなさそうに思えますが、少しずつのダメージを長く続けていくと、さらにお肌を弱らせてしまうことになるのです。
頭皮が弱ってくると乾燥が始まり、新陳代謝が活発に行われなくなってきて、老化が始まります。すると、少しの刺激にも頭皮は耐えられなくなり、慢性的なトラブルを抱えてしまうことになるのです。
これからのためにも、今から刺激の少ないシャンプーに切り換えておくことが大事なのですね。
合成化学物質の怖さ
全身の皮膚は、部位によってその厚さが違っています。薄ければ薄いほど、刺激に弱くなっています。
頬の皮膚は一番といっていいほど薄く、0.1mmくらいしかありません。敏感肌の人も、顔につけるものに一番気を配りますよね。
全身の中で平均的な厚さを持つ部位は、腕の皮膚になります。これを基準に考えると、頬の皮膚は腕の13倍も刺激に弱いのです。そして額は6.5倍、頭皮は3.5倍となっています。
額や頭皮は、頬よりは強いものの、それでも全身の中ではかなりデリケートな部位です。ここに刺激の強いシャンプーを使うと、すぐにすすぐにしても、大きなダメージを受けてしまうことになるのです。
また、合成化学物質は分子が小さく、天然素材のものより、皮膚に浸透しやすくなっています。
強い洗浄成分で頭皮を洗い、バリアとなる皮脂をすっかり取り去ると同時に、合成化学物質が付着して頭皮に浸透していったら、普通肌でさえ耐えられません。敏感肌の人は、言わずもがなですよね。
シャンプー時は、どんなに気をつけても、額や頬、首などにシャンプーがついてしまいます。
おまけに、コンディショナやトリートメントは、シャンプーより髪の毛や頭皮に成分が残りますので、さらに長い時間ダメージを与え続けます。これらの素材にも、しっかり気を配らなくてはなりません。
シャンプー素材の注目点
シャンプーを選ぶときには、配合されている成分をチェックしましょう。
なるべく植物由来の洗浄成分が配合されているものを選び、石油系の合成界面活性剤が使われているものは避けてください。『○○硫酸』という成分名が書かれたものは、石油系の刺激が強い洗浄成分なので、購入しないようにします。
これらは洗浄力が強い上に、泡立ちがよく、簡単に合成できて材料費も安くおさえられるため、さまざまなシャンプーに使われています。
また、合成香料や合成着色料も配合されていないかチェックしてください。合成化学物質は皮膚から浸透すると、蓄積していくという説もありますので、特に敏感肌の人は絶対に使用しないでください。
やさしいシャンプーを選ぼう
髪や頭皮にやさしいシャンプーといえば、やはりアミノ酸が配合されたシャンプーでしょう。お肌や髪の毛の成分に近いアミノ酸が使われているので、敏感肌の人にも安心です。
ほかにもメリットとして、皮脂を取りすぎない、髪に浸透し傷みを修復する、保湿力が高い、髪がしっとりする、などがあげられます。
敏感肌の人は、たとえ今の時点でトラブルが起こっていなくても、刺激の少ないシャンプーを選ぶことが重要なのですね。お肌や頭皮を弱らせる合成化学物質を避け、やさしいシャンプーを使いましょう。